プロフィール
こんにちは、
はじめまして、小鳥遊コウタロウです。
あなたは今
「元気ですか?」
そう問われて、
「はい、元気です!」
と答えられますか。
「元気?」なんてのは、普通は特にたいした意味もなくあいさつ代わりに使います。
だから、別にそんなに元気なくても、「元気だよ」と言っとけばいい。
なんですが、ちょっと前までのわたしは、そんな他愛も無いあいさつに対しても、言葉が詰まってしまうほど、よれよれでした。
睡眠障害、体中がガチガチに凝り固まっている、めまい、体重10キロ増などなど。
こんな状態なんで、仕事にも影響が出てくる。
最初は、「なんか集中できないな」ぐらいだったのが、徐々に悪化していって、仕事の質が悪化するどころか、最低限のこともできなくなっていく。
さらに体調不良で、有給休暇を使い果たしてしまい、会社にいられなくなって辞めてしまいました。
それが、今では元気もりもり。まぁ、たまに「疲れた」と思うこともありますが、「元気?」と聞かれれば、胸を張って「元気だよ!」と言えるようになりました。
どん底の経験 うつ状態になる
体調不良で、有給休暇を使い果たすほど休み、仕事もまともにできずに職場に迷惑をかけまくった挙げ句、会社を辞めました。
当時は、
「このままどうなってしまうんだろう」
と不安でどうしようもありませんでした。
家族を養っていかなくてはならない。
でも、体が言うことをきいてくれない。
この体調不良は、10年以上も続きました。
今思うと、あの辺りからかなと、思い当たる出来事があります。
ある日の朝、いつものように会社のデスクに座ってPCを起動します。
普段なら、すぐに仕事を始めるのに、その日はなぜかやる気が出ない。
いや、そりゃ仕事やるやだなぁと思うことなんて普通誰でもあると思います。
当然私もそうです。
ですが、その時は特に仕事上の問題もなく、いつもと同じように仕事を始めようとしたのに、手が出ない。
その状態に驚いたので、そのときのことはすごくよく覚えているんです。
で、コーヒーを入れて、ちょっと飲んでから、自分で気合を入れてとにかく仕事を始めてみる。
すると、すぐに集中して進められました。
ホッとして、
「なんだ、気合の問題か」
と、その時は納得してたんですが。
この日を堺に、気合を入れないと仕事に集中できなくなっていきます。
それも、急激にではなく、少しずつ悪化していく。
そんな状態で数ヶ月たった、夏真っ只中のある朝、普段なら6時までぐっすり眠れるのに、4時頃に目が覚めてしまいます。
その日から、はっきりと「体の調子がおかしい」と感じるようになりました。
ふわふわして気分の悪くなる「めまい」が起こるようになり、仕事に支障が出るように。
これはただ事じゃないってことで、内科、耳鼻科、外科といろいろ回ったんですけど、特に異常なし。
最後に受診した外科で、心療内科に行ったほうがいいのでは?
と言われて、もしかして精神的な問題?
正直仕事のストレスはそれなりにありましたが、特にひどい残業もないし、思い当たるのは人間関係ぐらい。
それでも、その職場の前にいた場所のほうが、精神的なストレスは何倍も大きかったんで、ちょっと考えられない。
それでも、あまりに辛いので心療内科に行って症状を伝えると、
「うつ状態です」
という診断結果。
「マジか?」ですよほんと。
それから抗うつ薬を飲み始めたわけです。
ただ、私としては薬だけで治る病気だとは思っていなかったので、
「他に何かすることはありませんか?」
と聞くと、
「ストレスになるようなことから避けて、休んでください」
とのこと。
しかしですね、もともと当時の職場でのストレスはそれほど大きくなかったわけで。
それ以上ストレスから離れろと言われても、それじゃ一切人との関わりを絶って、仕事を辞めるしか無い。
ひとまず薬で一時的に少し症状は緩和しましたが、相変わらず睡眠の質はあまり良くない。
時間だけは6時間取ってましたが、どうも目覚めが良くない。
日中も頭がぼうっとして働かない。
それを主治医に言うと、
「年齢から若い頃と同じように睡眠が取れるわけじゃない。そんなもんです。睡眠導入剤を処方しましょうか? これは安全ですよ。私も飲んでます」
などと言う。
ちょっとまて、あんた精神科の先生なのに睡眠導入剤飲んでんの?
と、内心ちょっと引いて、睡眠導入剤については丁重にお断り。
このときに、病院を変えておけばよかったとかなり後悔。
10年以上も、改善の兆しすらなく、少しずつ。しかし、確実に症状は悪化していきました。
冒頭に言ったように、最終的には有給使い果たし、職場に散々迷惑をかけたまくった挙げ句、会社を辞めることになりました。
この、体調不良どん底の頃、どんな状態だったかと言うと
・睡眠障害 3~4時間しか眠れない(最低6時間は眠りたい)
・仕事などに集中できない(全く手につかないことも頻繁)
・ふわふわしためまいが頻繁に起きる
・体中が凝り固まって、常に緊張しているような状態
・喉が詰まって、うまく話ができないときがある
・本が読めない(内容が全然頭に入らない。そもそも読みたくない)
・体重が65キロから73キロに増加
・なんにもしたくない(映画やアニメを観るのも面倒。YouTubeの短い動画を観るぐらい)
ほんとどうしようも無い状態でした。
この状態で、治る見込みもないまま退職。
当時の私の不安、想像できますかね?
それが、今では毎日がワクワクして、
「人生こんなに楽しくていいのか?」
と思うほどの変わりよう(笑顔)。
体調不良の原因は、多分「男性更年期障害」。
そこから今は復活して、信じられないぐらいに元気になりました。
元気になると、やる気ももりもり出てきて、やりたいことは片っ端からやっていこうという気になってます。
このサイトを作ったのも、そのやりたいことの一つ。
体調不良真っ只中の頃は、ナーンにもやる気が出なかったのに、えらい変わりようです。
復活のきっかけ
この状態からの復活のきっかけは何かというと、
- 会社を辞めたこと
- ただのうつ状態じゃなく、男性更年期障害の疑いが判明
- 病院を変えたこと&運動
大きくはこの3点。
まず、会社を辞めたことで、自分でも驚いたのが、かなり気分がスッキリしたこと。
それほど仕事のストレスはなかったと言いましたが、実は自分でも気づかないストレスがあったみたいです。
今は別の小さな会社に再就職したんですが、毎日が楽しいのなんの。
収入は大幅に減りましたが、こんなに楽しくていいのかと思うぐらい仕事が楽しい。
今になって気づきました。前職の仕事が性に合ってなかったんだなと。
前の会社の最後にいた職場は、2つ目の職場でした。
最初にいた職場は、製造ライン向けのシステム開発部門で、かなりハードでしたが、仕事は楽しかった。
顧客との打ち合わせも含め、同僚はもちろん、担当営業、協力会社など、人と関わりながらシステム開発する。
これが、自分には合っていたんだと思います。
前職の最後の職場は、エンジニアとしての仕事という点は同じですが、ほぼ一人で完結する仕事でした。
一日誰とも話さずに終わる日も珍しくない。
仕事の内容は研究職に近いですかね。技術的な難易度としては、むしろ前の製造ライン向けシステム開発よりも難しい。
前の仕事があまりに忙しすぎて、じっくり仕事がしたくて移動したんですが、自分にあってなかった。
正直言うと、
「つまらなかった」
自分が考える以上に、この「仕事のミスマッチ」が精神に影響していたみたいです。
そして、私の体調不良の原因が「男性更年期障害」にあったということが判明したこと。
これも、気分的に楽にりました。
私が「男性更年期障害」だと判明した経緯はというと、
自律神経失調症の治療に力を入れているという、整体院にいったときに、そこの先生から一度血液検査してはどうかと提案され、泌尿器科を紹介されたことからです。
で、その血液検査の結果、テストステロンという男性ホルモンが基準以下であることが判明。
「男性更年期障害ですね」
で、ホルモン注射による治療を開始しました。
ここで、よかったのは、血液検査で客観的な数値で自分の異常が判断できたことです。
別に勧められたわけでもありませんが、この後、3か月に1っ回ぐらいのペースで治療の経過を見るために、血液検査もお願いしました。
当初は、ホルモン注射をしても、劇的に改善するところまではいきませんでした。
それに、精神的に厳しいこともあって、心療内科にも通いました。
それは泌尿器科の先生も、その方が良いと了解してもらってます。
ただ、それまで通っていた診療内科はやめて別の医院に行きました。
そして、これが復活のために一番大きかったと思います。
担当してくれた先生はその病院の院長先生で、スラッとした体型に鋭い眼光。いかにも切れ者の強者の風貌。
結構大きな病院のグループのトップ。
もしかすると、人によってはきつい、厳しいと感じていやだな思う人もいるかも。
が、私にはそれがあってた。
その先生の治療方針が、以前通ってたところと大きく違ったのは、
「運動しろ!」
でした。
前の先生は、「ストレスから離れて、十分な休養を」という方針だったのと正反対。
「え? いいんですか?」
って感じですよ。
最初一日に7千歩を目標に歩こうと思いますと言ったら、
「少ない。1万歩は歩きなさい」
で、言う通りその翌日から毎日1万3千歩以上歩くようになりました。
1万歩以上歩けと言われる前までは、1日5千歩歩くのも辛いと思ってたんですが、
運動してもいい、いや、むしろガンガンやれ! と言われるとあら不思議。
歩けちゃうんです。
前の先生の治療方針に従っていた事で、疲労するような運動は害になると思い込んでいたんですよね。
2週間後の診療時に、毎日1万3千歩歩いてますと報告したら、今度は
「できるなら、キツめの運動をしなさい。少しずつでいいから」
といって、一冊の本を紹介してくれました。
「脳を鍛えるには運動しかない」
著 ジョン・J・レイティ with エリック・ヘイガーマン
訳 野中香方子
ものすごーく簡単に要約すると、最近の研究により、運動することで脳の構造レベルで良くなっていくって言ってます。
運動で「気分が良くなる」なんてレベルじゃありません。
「脳細胞レベルで若返っていく」っていうんです。
その根拠としての研究結果がいろいろ書かれているので、是非お手にとって読んでください。
で、脳を生き返らせるためにはどの程度の運動をすればいいのか?
ざっとこんな感じです。
- 週に5日、中強度の30分以上の有酸素運動(ジョギングなど)
- 上記のうち2日は高強度の運動(ダッシュ)を取り入れる
- 上記運動を半年以上続ける
ちなみに運動の強度の目安は、以下の通りです。
低強度:最大心拍数の55 % ~ 65 %(ウォーキングレベル)
中強度:最大心拍数の65 % ~ 75 %(ジョギングレベル)
高強度:最大心拍数の75 % ~ 90 %(かなりきつい、ダッシュするレベル)
「週5でジョギング30分以上? そんなん、できるかぁー!」
と思いません?
強度、量、ともに体調最悪の頃の私には到底できるもんじゃありません。
で、めげたかというとそんなことなくて。
こんなふうに思ったんです。
「そうか、こんなにやってもいいんだ!」
私は30代前半までは、
- 平日の昼休みに2キロのジョギング&ダッシュ
- 毎週水曜日に会社の剣道部の稽古
- 毎週土曜日 朝7時~9時 職場の先輩とテニス
- 朝10時~12時 会社のテニス部の練習
- 月に1度週末 職場の草野球チームの練習 or 交流試合
こんなに運動してました。今はこんな量とても無理ですけど(笑)。
転職をしてから、環境が大幅に変わって、運動をする機会が完全にゼロになりました。
いつの間にか、「運動していないと気持ち悪い」から「健康のために運動しなきゃなぁ」に代わってました。
なので、2人目の先生から「運動をしろ」と言われて、逆にうれしい気持ちがあったんですね。
もちろんすぐにできるとは思ってませんよ。
でも、今まで自分を抑えていた変なリミットが外れた感じがしました。
少しずつ運動の強度、量を増やしていってピーク時は、これだけやってました。
[月、木]バーピージャンプ:(6回+10秒休憩)×8セット[火、金]インターバルランニング:5キロのジョギングの間に1分間のダッシュを4回
[水、土]筋トレ:以下を3セット
- 腕立て伏せ30回
- 背筋(状態そらし)20回
- 腹筋(30回)
- スクワット(20回)
- 竹刀で素振り100本(現役のころだったら少なすぎですけどね)
- 朝と夕方の一日2回、全身ストレッチ12分
始めたころは、ジョギング1分でギブアップだったし、腕立て伏せは10回できなかった。
少しずつ運動量を増やしていくと、体重、体脂肪が身に見えて減っていき、睡眠の質もどんどん良くなっていきました。
最終的に約3か月後、この量の運動ができるようになった頃には、睡眠は8時間熟睡できるように。
目覚めもスッキリ。
体調最悪な時は6時間以上布団に寝ていることが辛かった。目が冷めているのに布団で寝てるというのも不快だったんです。
眠るのにも体力がいるんだというのをこのとき知りましたね。
73キロだった体重は65キロまで落ちて、文字通り体が軽くなりました。
階段なんか思わず駆け上がりたい衝動に駆られるほど(実際に駅の階段を駆け上ったんですが、驚きの軽さ!)。
もう、気分最高!
元気になって、やる気ももりもり出てきました。
とにかく何かやりたい!
そして、何より嬉しかったのが、頭の回転が最悪時の100倍良くなったように感じたこと。
頭の中に何か霞がかかって、何かを考えるのがとても難しかったのが、いろんな判断をパッパッと決められるようになりました。
そして、泌尿器科で血液検査した結果、テストステロンが基準値を大幅に超えていました。
検査結果でも体調の良さを裏付けてくれたんです。
完全復活です!
今人生で一番楽しい
運良く、今働いている会社に再就職できて、とりあえず当面の収入面の不安も解消。
ま、それでも前職の給料からは大幅にダウンなので、家のローンや将来のことを考えると、経済的には非常に厳しい状態。
でもですよ、何より体調がいいので、「なんとかなる」と楽観的に考えられるようになりました。
それに、今の会社の仕事は楽しい!
自分のエンジニアとしての技術を使いまくって、楽しみまくって社会に貢献できる、そんな会社なんです。
「体さえ健康ならどうにでもなる」というのが私のもともとの考え方。
その健康を取り戻せたことで、第2の人生が始まったような気がしてます。
やりたいことが多くて、1日が短い!
純粋に楽しむためにしたいこともいっぱいあるんですが、
仕事のために学びたいこともありまくり。
仕事のために学習したい! という気持ちが自然に湧き上がってくるのはなんと心地良いことか。
少なくとも30代まではこんな気持で毎日ワクワクして仕事と勉強をしてたんです。
その頃の感覚がよみがえってきた感じです。
とはいえ、もうかなりの年令になったし、健康がいかに大事なのか身にしみたので、人生を楽しむためにも、「健康を第一」で考えています。
十分な睡眠時間(7時間以上)と、若い脳を維持するため、少々きつめの運動をするための時間を確保。
でも、運動の時間をしっかり取ると、一日に使える時間はかなり短くなっちゃうんですよね。
その分効率的に、やりたいことをリストアップして、着実に実行していく。
ただ、たとえ好きなことだったとしても、あまり根を詰めると心身ともに疲れるので、たまには完全にナーンもしない日も作ったりしてます。
というわけで、完全復活した私が、ワクワクしながらやったことを記録していくサイトです。
ただやっただけの報告だけじゃ、あなたにとってあまり意味のない時間になってしまうので、できるだけ何かの助けになるような情報を合わせて行きたいと思います。
もちろん、ただの報告だけの記事もあると思います。自分が楽しいのが一番なんで。
それでは、いろんな「こんなことやった」の記事の中で、またお会いできることを楽しみにしています。
小鳥遊コウタロウ